《色による価格差について》
先日お問い合わせを頂きました【同じデザインなのに、どうして黒は高いの?】に大場硝子加工所、実際の作業には従事していない中の人が職人に聞き取ったところをお伝えいたします。あくまで弊社の場合ですよ。
江戸切子はグラインダーに取り付けたダイヤモンドホイール(回転工具)等を回転させて、両手で持った硝子を工具に押し当てて削ったり磨いたりして製作します。写真(作業中の硝子は瑠璃被せ)のように硝子の内側から工具の刃先を見て作業をしていくため、見やすい色、見えずらい色によって加工の難易度に差がでます。特に黒は光を通しずらいため、最初に工具の刃先を硝子に当てる時にはかなり感覚に頼ることになります。
職人いわく価格に反映しているのは、
①普段の作業に比較して、より神経を使うこと
②見えずらいので作業を慎重に進める必要があり作業時間がかかること
③経験に基づく勘に頼るところがある為、作業に従事できるようになるまでの熟練にも時間を要すること
の三本です。
とのことでした。以前のように直接皆様とお会いしてお話しながらの販売機会が少ない状況です。 「コレが切子加工する前の吹き硝子職人さんに吹いてもらった硝子なんですよぉ。黒は見えずらいでしょ??」ってお話しなががら手に取って見ていただくことは難しそうなので、頂いたご質問等少しずつこちらでお返事してまいります。細かいニュアンス等、伝わりづらいこともあるかと思いますが、何卒・・暖かく時々見に来ていただけると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。