グラス側面には、菊繋ぎ文を枠にはめず螺旋状に流れるように配し、天の川をイメージした江戸切子のお猪口(おちょこ)です。手に取ってグラスの中を覗き込むと、底には精巧にカットした菊花文が広がります。側面底部の色被せ部分を削り込んだことにより、注いだお酒の色も楽しんでいただける創りにしております。
おちょこの底にカットした伝統文様のひとつである菊花文は、花期が長くまた薬草として伝えられたことから長寿の意味合いを持ちます。おちょこの側面にカットした菊繋ぎ文は、菊を喜久(きく)と当て変えて喜びが久しく続くことを願う文様です。
硝子の原料に「金」を加えることから、「金赤」と呼ばれるやさしい雰囲気の江戸切子です。